然るべきところに、身を置く
わたしはずっと、不思議だった
松任谷由実さんが
何であんなに人気なのか
その当時の率直な感想なので
許して欲しいのですが
正直、ゆーみんが歌うまいと
思ったことが1ミリもなく
なんであんな変わった歌い方で
ファンがつくのか
とても不思議だった
わたしにとっての
邪道、的な存在だったので
ずっとずっと
その答えが気になっていた
その当時のわたしは
自分が嫌い→声すらも嫌い
だったから
そもそも歌うことすら
自分に許可していないし
歌の上手い人達を見て
自分の声量のなさに
どんどん落ち込むばかりで
テレビで歌の上手い人選手権
みたいなのがやってると
真っ先にチャンネル変えたりして
自分とこの人たちとは違うから
こんな風にはなれない、と
勝手に線引きをしていて
そういう人たちが称賛されるのを
見たくもなかった
自分が歌を歌っていい、だなんて
その許可までたどり着くのに
相当遠回りしたのだけど
それまでの
わたしの頭の中にこびりついていた
歌唱力が第一という状態から
ボサノバのあの独特なつぶやく歌い方が
ふっと耳に入ったとき
ゆーみんの
聴けば聴くほど味がある
ビブラートをかけない
唯一無二の魅力に
ようやく、気付いた
外の情報を
シャットアウトしていた
わたしの世界に
す~っと入り込んできたのが
ゆーみんだった
ゆーみんは
歌唱力では勝負していない
ゆーみんには
飽きない安心感があるんだ
そういえば
わたしが音楽を聴くときは決まって
安心感を得たいときだった
だから
うるさい曲とかが苦手だったんだ
とか、いろいろわかって
あれ
もしかしてわたしは
自分が身を置くべきところに
身を置けていなかっただけかもしれない
ちゃんと
然るべきところに
身を置いてあげよう
って、なった
そう思った瞬間
自分が世間のスタンダードに
合わせに行く、のではなく
自分の声質に合う環境と選曲を慎重に
ハメる、ことにした
自分の声が負けるバンド形成は避け
吐息や呼吸がわかるような
ギターやピアノとの「ユニット」を選び
俗に人気の、声を張り上げる系J-popは避け
喉に力みがでない
歌謡曲やボサノバ、ジャズ寄りの選曲にして
好き嫌いをはっきり明確にして
嫌い、をとことんやめて
自分の進みたい方向性を
ひたすら守って
それを人に伝えていった
そしたら
それに「似合った」
神のような存在の人が現れたり
曲を提供してくれたり
ライブにお誘いしてくれるようになったり
自分が大切にしている分だけ
その世界観を大切にしてくれる人が
わたしを引っ張ってくれた
実はわたしは
(誰でも入れる)音楽の短大を
中退してるのだけど
結局やりたかったことは
誰かに音楽を教えることでも
楽器屋さんの販売員になることでも
音楽家になることでもなく
自分が一番力まないスタイルで
仲間とその空間を楽しみたい
表現力を養いたい、が本質だったから
専門的な音楽の知識を
人に教えれるくらい身に着ける、は
わたしは要らなかったのよね
そもそも教科書通り、がマジで
嫌いなもんだから、わたし、汗
楽譜も読むの嫌いだし、汗汗
好き、の中にも
自分は
どんな形がいいのか
それとどう関わりたいのか
どんなコラボが実現すると嬉しいのか
どんなスタイルだったら自分が活きるのか
何を創造していきたいのかって
人によって全然バラバラだし
すごく時間がかかるし
根気がいるけども
それを探ることに
四苦八苦した方がよくて
(嫌いなことで四苦八苦してる
時間がもったいない)
好きなことで得た
経験やご縁は本当に宝だし
人生を、何で遊ぶかって
「好き」が絶対的に
軸になってると思うから
それを一生
無視したまま生きるなんて
考えられないし
生まれた意味丸投げだし
拷問でしかないな、と思うよ
だから
ちょっとやそっと
誰かに何か言われたり
止められたり非難されたからって
好きなことをやめる
理由なんてなくて
ゆーみんみたいな
人に刺激と許可を
与えられる存在になるまで
好きの中にある
自分のスタイルを
探り続けたい!って思うよね
今やもう自分の中で
カバーと言えば、まずゆーみん
ってなっちゃてるからw笑えちゃうww
SAKI
▶7.28 SUN 14時~
@豊川駅 フォーク酒場「街」
浴衣ざらいライブに出演予定
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